源氏物語「大沢家本」が
約70年ぶりに見つかる

「源氏物語」の幻の写本と言われる
「大沢家本」が、約70年ぶりに
発見されたとのこと。

幻の写本「大沢家本」が見つかる

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源氏物語の写本の一つ「大沢家本」(おおさわけぼん)の存在が、約70年ぶりに確認されたとのこと。

国文学研究資料館の伊井春樹館長が、3年前から写本の所有者の関係者から依頼を受け、調査したところ、

・54帖(じょう)が全て揃っている
・明治時代の国学者・小杉榲邨(すぎむら)による、1907(明治44)年の鑑定書が添付
・各帖本文の伝承筆者の記述(「伝西行筆」「伝後醍醐天皇筆」など)が、平安文学研究の権威・池田亀鑑(きかん)が「源氏物語大成」研究資料編に記している筆者名と一致

との特徴が認められ、2008年7月21日に、大阪府での講演会で発表したとのことです。

この写本「大沢家本」の体裁は、表紙は緑地の金襴緞子(きんらんどんす)、各帖の縦横は約16cmの枡形本(ますがたぼん)。

もともと別々に書写されていた54帖を集め、室町時代に装丁された、とみられています。

伊井館長によると、この「大沢家本」は重要文化財級とのこと。

所有者の意向により、現在の所在場所などは公表されていないそうです。


(参考)
・北海道新聞2008年7月22日朝刊28面
・幻の源氏物語写本を発見 「大沢家本」100年ぶり(NIKKEI NET(日経ネット):主要ニュース)
 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080721AT3K2100V21072008.html
・幻の源氏物語写本「大沢家本」を発見 - 社会ニュース : nikkansports.com
 http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20080721-386519.html
・源氏物語 - Wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E6%B0%8F%E7%89%A9%E8%AA%9E


源氏物語「大沢家本」について

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平安時代中期に紫式部により著された「源氏物語」は、江戸時代に版本が普及するまでは、手書きによる写本で伝えられてきたそうです。

主な写本には、

・「青表紙本」(または大島本):藤原定家が鎌倉時代に編纂・書写
・「河内本」(かわちぼん):源光行(みなもとのみつゆき)・親行(ちかゆき)による写本

があり、青表紙本の系統が、現存する写本の約9割を占めているとのことです。

「大沢家本」は、鎌倉時代〜室町時代にかけて書写された写本とみられており、54帖のうち半分以上に、現在一般的に知られている「源氏物語」とは異なる内容が含まれているそうです。

この「大沢家本」は、豊臣秀吉が褒美として、臣下に渡したと伝えられており、その後奈良の大沢家が代々保存してきたとのことです。

(小杉榲邨(すぎむら)による1907(明治44)年の鑑定書に、その旨が記述されているとのこと。)

20世紀以降は、

・1907年以前:大沢清臣(奈良の国学者)が所有
※1907年に、明治時代の国学者・小杉榲邨(すぎむら)がその存在を日記に記録
・1940年ごろ:平安文学研究の権威・池田亀鑑(きかん)が調査

という経歴をたどっり、池田亀鑑の調査後は所在が不明になりましたが、、現在は(具体的には公表されていませんが)某家の所蔵となっているそうです。


(参考)
・北海道新聞2008年7月22日朝刊28面
・幻の源氏物語写本を発見 「大沢家本」100年ぶり(NIKKEI NET(日経ネット):主要ニュース)
 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080721AT3K2100V21072008.html
・幻の源氏物語写本「大沢家本」を発見 - 社会ニュース : nikkansports.com
 http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20080721-386519.html
・源氏物語 - Wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E6%B0%8F%E7%89%A9%E8%AA%9E


「大沢家本」の内容

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源氏物語の幻の写本「大沢家本」には、現在主流である「青表紙本」とは異なる内容が、54帖のうち半分以上に含まれているとのこと。

具体的には、近年「大沢家本」と認められた写本には、「青表紙本」にはない「別本」28帖が含まれていたそうです。

(「別本」は、「青表紙本」「河内本」のいずれの系統にも含まれない写本。)

「別本」は、一般的に知られている源氏物語とは異なる本文を含んでいるとのこと。

例えば、別本の中の「夕霧」の帖の末尾「いひやるかたなし」の後には、他の写本にはみられない「なにはの浦に」との記述があったとのことです。

「大沢家本」は、平安時代の原本により近い記述が残っている可能性があるとみられていることから、「大沢家本」の発見は、源氏物語の研究において大きな意味をもつ、との見方があります。

※紫式部が書いた「源氏物語」の原本は、現存していないとのこと。


(参考)
・北海道新聞2008年7月22日朝刊28面
・幻の源氏物語写本を発見 「大沢家本」100年ぶり(NIKKEI NET(日経ネット):主要ニュース)
 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080721AT3K2100V21072008.html
・幻の源氏物語写本「大沢家本」を発見 - 社会ニュース : nikkansports.com
 http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20080721-386519.html
・源氏物語 - Wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E6%B0%8F%E7%89%A9%E8%AA%9E


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